TSUMUGU COFFEEのロゴは、
私が世界で一番尊敬する、
プロデザイナーの米倉八潮
（よねくら やしお）さんに
作成していただきました。
彼との出会いは今から2年前。
駆け出し起業家の私が
悩んでいた時に、
「人当たりも良くて、
しげさんにぴったりの
デザイナーさんがいるよ」
って、知り合いの紹介から、
一緒に仕事をするようになったんです。
ボクシング好きという共通点もあることから、
彼とはすぐに意気投合。
最高に尊敬する、師匠であり、
パートナーになったんです。
しかし、、、
そのデザイナーさんとは、
とある事件が起きてしまい、
もう2度と・・・語り合うことは、
できなくなってしまいました。
私はそんな尊敬するデザイナーさんや、
皆さんとの出会いや、想いを「つむぐ」ために、
このカフェを続けています。
まだ店名に迷っていた頃、当店の写真を撮影した
プロカメラマンに相談を持ちかけると
「ロゴや店名は人の思い出に寄り添うもの。
大切なものだから、よく考えよう。
仲間を紹介するよ。」
そして紹介してもらったのは
東京国分寺でカフェ＆バー「THE LODGE」を
経営している
「米倉八潮（よねくら やしお）」さん。
彼はデザイナーとしてアーティストの
CDジャケット、ポスター、店舗ロゴなど
数多くの作品を生み出している実力派。
代表作を挙げると、
ネットフリックス版「範馬刃牙」タイトルロゴを
担当した経歴があり、間違いない実績を持っている方です。
親身になって話を聞いてくれる
兄貴のような存在だと感じたので、
その場で依頼することにしました。
早速店名について話し合いが始まります。
当時考えていた有力候補は
「BUNKIカフェ」「岐点カフェ」。
その理由は、
自身の人生の分岐点には常に「人」の存在があり、
多くの方のおかげで今現在の自分がいると、
常日頃思っているからです。
なので、自分の思いとして
「お店を訪れてくれたお客様の、
人生の分岐点をつくれるような場所にしたい」
という理由を店名にしたいと思いました。
「少しひねりを加えたいね」
「響きをカッコよく！」
片道70km超の距離を、
足しげく通う日々が続きます。
「アイデアは既存の組み合わせ」
とは言うものの、
まるで四次元ポケットみたいに
次々と出てきて・・・
クリエイターの本気を間近に見て、
圧倒されました。
多くの発想の中で、自身の経験から
人生の分岐点となった職業である
文筆業から「書く」こと、
「文字を紡ぎ出す」ことを
起点に考える案に「ピン！」ときました。
幼いときから呼ばれていた名前『ゆう』
同じ母音が連続する印象に残りやすい「U」、
視覚デザイン的にも面白い
【TSUMUGU】にすることに決めました。
さらに「人生の分岐点を作りたい」という
譲れない心情については、
サブタイトル的に「EDIT ＆ WRITE」
を追加することに。
意味は人生の編集点（EDIT）、
そこから始まる人生を描く（WRITE）
という思いが詰まっています。
ようやく店名も決まり、ロゴのデザインへ。
ここからはデザイナーの仕事領域なので、
見守るしかなかったのですが
当時は寝食を忘れて没頭したと
お聞きしました。
数日後に数点のラフが送られてきて、
配色や微細な調整を行ってもらい、
現在のロゴが誕生しました。
店名・ロゴも決まり、
Instagramアカウント作成や
カッティングシートの作成など
本格的な店舗準備に取り掛かり、多忙な日々へ。
そして迎えたプレオープンの2023年12月1日、
ロゴデザイナーの「米倉八潮」さんの姿は
ありませんでした。
2日後の12月3日、一件のLINE。
プレオープンの前日、
11月30日に心不全で永眠されたと。
数日後、ご自宅に安置されている八潮さんに
会いに伺ったとき顔を合わせて誓った。
今後生まれることのない
「米倉八潮」がデザインしたロゴと
「TSUMUGU COFFEE」の名を
後世に語り継ぐことを。
そして
普段は会社の往復で、
あまり新しい出会いや、
就職などで地元を離れてしまって
仲間が作りづらい人たちでも、
ちょっと背伸びして大人の空気感を味わいたい
子どもたちが集まる場所にしたいし、
地域の家族の人たちが集まるような
街の待ち合わせスポットみたいにもなるといいなと思っているし、
コーヒーのイベントを定期的に開催して
みんなで飲み比べをして交流をする
イベントなども開催していきたい
と思うんです。
そして皆さんとの出会いや、
想いを「つむぐ」ことができるように
毎日を少しでも楽しく、
明るくしたいと思いながら
お店を続けています。
